
掲載いただいたプロジェクトのサービス

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- サービスサイト
- https://patentfield.com/
今回は、「トランジション採用」の活用事例として、Patentfield株式会社 代表取締役の村上さんと、同社に入社された元フリーランスのSさんにインタビューを行いました。
トランジション採用とは、フリーランスと業務委託契約を結び、実務を経て関係を構築、相互コミュニケーションのもと正社員へと転換してもらう、re:shineが提唱する採用手法です。re:shineではこの流れを、低コストかつシームレスな採用フローを実現することで採用ミスマッチの課題を解決します。 |
――まずは、村上さんとSさんの自己紹介をお願いします。
村上さん:Patentfield株式会社 代表取締役の村上直也です。
立命館大学理工学部情報学科を卒業後、金融分野のITインフラ構築を経験、その後、国内特許事務所において、特許技術者として国内大手メーカーの光学、情報、機械分野における国内外の特許出願代理や中間処理の補助業務の中で、Web開発、情報検索、機械学習の技術を習得し、特許検索エンジンおよびデータベースを独自開発しました。この経験を活かして2017年4月にAIを活用した特許検索・分析Webサービス「Patentfield」を設立しました。
Sさん:新卒で化学メーカーで研究開発として勤務後、電力系ベンチャーにデータサイエンティストとして入社し、データ分析や機械学習のキャリアへシフトしました。得意な言語はPythonで、近年はLLM分野に注力しています。
――Patentfield株式会社のサービスについて詳しく教えてください。
村上さん:Patentfield株式会社は、AIを活用した特許調査・分析プラットフォームを開発・提供しています。東京を開発の主拠点とし、京都・名古屋にも拠点を展開しています。
AI技術を駆使した特許検索・分析プラットフォーム「Patentfield」は、特許調査にかかる工数を最大80%削減できます。また、初心者から専門家まで幅広く使いやすい直感的な操作性と充実した可視化機能が特長です。
エンジニアのスキルや意欲などが正確に伝わらず「ミスマッチ」が多発、そのなかで「re:shine」を活用した理由とは?
――村上さんが業務委託メンバーの採用活動を行う際に感じていた課題はありますか?
村上さん:業務委託は、一般的に仲介業者の手数料が高く、またプロジェクトの要件に合わない人材が機械的に紹介されることが多くありました。
その結果、エンジニアのスキルや意欲などが正確に伝わらず「ミスマッチ」が多発しており、高額な委託費用が無駄になってしまうケースもありました。
また、従来の採用方法では面接や書類だけで候補者の能力や業務への適応力を十分に把握することが困難で、採用に対する懸念がありました。
――re:shineを利用するに至った背景を教えてください。
村上さん:低コストでフリーランスエンジニアを採用することが魅力的でした。
また、事前にスキルを確認した上で社員化が可能な、「トランジション採用」を含めたre:shineのサービスモデルが採用戦略として非常にマッチしました。
Sさん:求職活動をしていく中で、働き方やフリーランスからの選択肢などを模索していたところ、re:shineさんのnoteを見て、求職者の視点に立った記事だったことにとても共感しました。
このようなサービスであれば是非使ってみたいと思い登録しました。
――re:shineを利用してみての印象を教えてください。
村上さん:即戦力級のWebエンジニアをスムーズに採用することができました。また、トランジション採用の仕組みにより、業務委託から正社員への切り替えが非常に円滑に進められました。
他の媒体ではエージェント主体でエンジニアが受動的に案件を受けていることが多いのですが、re:shineではエンジニアが能動的かつ主体的に案件を選び、積極的に参画意欲を示しているのが特徴的だと感じました。
また、プラットフォームサービスなので、渉外担当者を挟まず、エンジニアと直接気軽に面談が設定できる点も助かりました。
Sさん:他のサービスと比べて、求職者にも募集企業も本気のところが多い印象です。
また、会社員へのコンバート(トランジション採用)も受け入れ可能な企業が多く、他サービスと差別化ポイントに感じました。
トランジション採用はミスマッチを防げる仕組み
――フリーランスとして活躍されていたSさんは会社員になることを以前から考えていましたか?
Sさん:案件ごとに都度都度専門的な知識をキャッチアップしても、今後のキャリアに繋がらないような知識になることが多く、1つの企業に所属して専門知識を深めることに価値を出したいと考えていたので、会社員に戻ることは以前から可能性として考えておりました。
――re:shineの「トランジション採用」について、どのような印象をお持ちですか?
Sさん:業務を遂行していく中で、会社やチームの雰囲気を理解した上で、より密な関係にシフトできるのは大きな魅力に感じています。
村上さん:業務を通じて候補者の能力や適正、会社との相性を深く確認できるため、ミスマッチも少なく、採用後の定着率が高まり、即戦力としてより早期から貢献してもらえることを魅力と感じています。
企業と候補者が深く理解した上で採用を決めるため、企業にとっても、フリーランスの方々にとっても大きなメリットが生まれる採用手法だと考えています。
希少人材を、まずは業務委託のメンバーとして採用
――Sさんとの初めての面談の印象を教えてください。
村上さん:新しい生成AI技術への関心が非常に高く、自己研鑽にも熱心な姿勢を見せていました。
また、以前の研究開発経験を活かし、当社の特許調査・分析サービスに対する具体的な課題意識を共有でき、将来的な成長にも期待が持てました。
――Sさんから見て、Patentfield株式会社(村上さん)の面談時の第一印象を教えてください。
Sさん:面談や面接を行う際、お互いに自己紹介を行いますが、事前にお渡ししている基礎情報にあまり注視されないことが多くあります。村上さんは、自己紹介から私の経歴、特に研究開発員としてのキャリアに興味を示していただき、すごく嬉しかったことを覚えています。
――Sさんの採用を決めた理由を教えてください。
村上さん:面談時に、近年トレンドともなっているAIなどLLMの技術などを積極的に取り入れようとする志の高い方という点を評価させていただきました。また、「特許」という非常にニッチな分野において、前職の経験から特許技術や特許情報の活用に関する課題感をスムーズに理解されている希少な人材であったため、まずは業務委託のメンバーとして採用することにしました。
雰囲気や人柄を知れたことで心理的なハードルが下がった
――社員まで見越す中で、まずは業務委託として働いてみてハードルが低く始められましたか?
Sさん:そうですね。業務内容はもちろんのこと、実際に一緒に仕事を進める方の雰囲気や人柄を知れたことがとても大きかったです。
フリーランスとして活動していく中で、スキルセットは合っていても、一緒に働く方と少しマッチしないような現場もあったので、まずは一緒に働く方と円滑に進めていけるかを確認できたという点で、心理的なハードルが下がりました。
また、業務委託中にも関わらず、これから働くにあたって必要となる知識を細かく共有いただいたので積極的にインプットも進められました。そういったサポートがあったのは大きかったと思います。
――村上さんは業務委託としてSさんを迎え入れる際どのようなことを意識しましたか?
村上さん:まず、トランジション採用を活用して社員としてフィットするかの視点がありました。
フリーランスとして業務委託を受ける場合、通常は自身の強みを活かした業務を行うのが一般的だと思います。今回の場合は、社員として採用することを見据えていたため、Sさんの経験のない言語に対する学習姿勢や適応力、得意分野や興味関心の強い分野での、具体的な事業貢献の可能性を重視してコミュニケーションを取りました。
事業貢献のイメージが湧き、オファーを決意
――村上さんがSさんを社員としてオファーを出した経緯を教えてください。
村上さん:Sさんには、初回の面談時にトランジション採用の可能性をお伝えした上で、前向きに検討していただいておりました。
面談時からの良い印象と業務委託期間中の実績を総合的に評価し、当社にとってフィットする人材であると判断し、オファーをさせていただきました。
先ほどの通り、業務の取り組み方についても適切なコミュニケーションが取れて、未経験分野への質問の仕方やタスクの取り組み方に対して、評価させていただきました。
新たな領域でも、私たちと共にスキルを身につけてもらい、事業貢献までしていただける人材だなというイメージが湧いたのがいちばんのポイントです。
――Sさんが今回オファーを受けた経緯も教えてください。
Sさん:業務委託として参画する際に、自分のキャリアやスキルに対して興味を持っていただけたことを感じれたことと、会社としての懐の深さを感じたことがオファーを受けた理由です。
会社としての懐の深さを感じたことについては、新しく学ぶ分野に対しての姿勢を評価していただけたことや会社としてのサポートに応えたいという熱意が高まったこともあり、オファーを受ける意思を固めました。
――フリーランスで活動していた時代と比べて現在の働き方はいかがですか?
Sさん:私のフリーランス活動は、対応可能な業務範囲でスキルを切り売りしているような感覚が多かったのですが、今回のお話では未経験の分野にも挑戦することができるのとフリーランスの独特の緊張感がいい意味で抜けて腰を据えて働けているという感覚です。
AI時代は「事業コミットできる」エンジニアの採用が最重要
――村上さんからエンジニア採用に悩む企業へのメッセージ
村上さん:これからの時代は単純な技術力や労働力が「AI」にリプレイスが進むと思うので、「事業にコミットできる人材」の採用がすごく重要になると考えています。
今回利用したre:shineは、直接エンジニアとコミュニケーションできる点やトランジション採用を通じて、まずは事業に興味を持ってもらって、そこからより一層深く企業にコミットできる人材との架け橋になるプラットフォームになると思っています。なので、ぜひ新しい時代の「エンジニア採用」にはこういったプラットフォームを活用していただけるといいのかなと思ってます。
――Sさんから会社員への転換を考えているフリーランスの方々に向けて
Sさん:フリーランスは自由度が高いという特性もありますし、案件によって、働く期間はさまざまです。やっていくうちに、「合わなかったら次」と考えるなど、ある種の「軽さ」が出てしまう瞬間もあると思っています。
将来的に会社員への転換を視野に入れているフリーランスの方は、ひとつひとつの仕事に向き合う姿勢を大事にして活動することが重要だと感じます。
――今後のエンジニア採用で力を入れていく部分や事業の展望等があれば教えてください。
村上さん:技術的なスキルや実務能力はもちろんですが、当社のカルチャーやビジョンに共感し、主体的に取り組む姿勢を特に重要視しています。
LLM(大規模言語モデル)の開発やAIエージェントを含め、生成AI技術を駆使した特許調査・分析サービスの高度化を目指しています。そのため、今後はAIエンジニアやWeb開発エンジニアなどの採用を強化していきますので、是非、re:shineを通じて当社プロジェクトに「興味あり」してください!